つながる

愛知県知多市のヘアーサロン〝HOME hair〟さんで写真を展示させて頂いた。長い付き合いの店主が、私が写真家として独立すると聞いた時に、「うちの壁、自由に写真飾ってよ」と言ってくれたのがきっかけだった。とても嬉しかった。これから好きな道へ突き進む反面、漠然と先行きが不安だった僕の姿に、何か協力できることはないかと、店主の粋な計らいだった。開業当時の頃の気持ちや、エピソードなんかも話してくれたりして、なんだか勇気を貰ったりもした。本当に有難い。

僕は密かに、美容師という仕事に憧れている。または、尊敬という言葉の方がフィットするかもしれない。あれほど手と頭を動かしながら目の前の人と対話し、満足してもらい、なおかつ技術も高めていくなんて、本当に大変な仕事だと思う。僕がこれまでお世話になった美容師さんは皆んな、きまって接客が気持ちいい。自分ごとのように話しを聞き、いつの時も受け入れ、時には一緒に悩み考えてくれたりする。少し疲れた姿や弱さ?を見せると、「休んだ方がいいよ」と気にかけてくれたりする。美容院は、気持ちが安らぎ、一度心がリセットできる場所だと思う。これまで美容師さんには、何度元気を貰ったことか。全く別の職種ではあるけど、『人を幸せにしたり、笑顔にすること』は、写真を撮る仕事ときっと共通している。いつも勉強になる。

おしごと HOME hair



おうちでの成長

今日はメリーゴーランドで二回目の撮影イベントだった。あいにくの雨ではあったけど、またたくさんの方に喜んで頂けて、手応えを感じた日だった。なんでも、満員になった後からの問い合わせが意外と多いようで、お断りするのはなんとも心苦しいけど、素直に嬉しい。終えた後、別件でお仕事での撮影の依頼をくれた方もいた。そういうのは本当にありがたい。日々コツコツである。

イベントがひと段落した頃、〝旦那さんの家事〟について、私と、スタッフのシノさんとミワコさんとで話しが盛り上がっていた。我が家は妻が厳しいということもあり、私が動いていないとすぐに怒られるので、家事をすること自体は身体に染み付いている。最低でも皿洗い、洗濯は毎日気が付けば必ずやっている。さすがに小さい子どもが二人いると、妻一人では家が円滑に回っていかない。旦那さんがそこまで家事をすること自体が珍しいようで「とても凄い!」と、メリーの皆んなが褒めてくれる。あぁ、私はいつの間にか、妻に成長させられたのだなぁ…と、改めて解釈したのだった。

と、〝夫の家事の重要性〟については、産後クライシス(著・内田明香)に全て明白に書かれていると、本気で思っている。次女出産のタイミングで読んだのだけど、本当に勉強になり、背筋を正された本。すぐ誰かに勧めたくなって、インスタグラムでこの本について少し紹介をしたら、父になったばかりの名古屋の友人が、それを見て買ってくれたと聞いた時は嬉しかった。世の中のお父さんたちに、もっと広まってほしいなぁと、願う。



月乃写真室のスタジオ

スタジオ。というと厚かましいけど、先日ウェディング撮影した平家を、今後も使用させて頂けることになった。妻の実家から徒歩数分の場所にある、大正時代から変わらない姿で残り続ける、風情ある建物。もうずっと空き家になっていて、だけど庭園はわざと開放していたこともあり、娘と散歩がてら何度か遊びに来ていた。流れる空気感と緑の豊かな庭園、そこから見下ろすように、抜けて広がる田園風景が本当に好きで、いつかここで何かできたら…と、勝手に想いを抱いていた場所だった。春の桜が満開の季節なんて、もう最高である。庭園の辺り一面が、ピンク色に染まる。

前回のウェディング撮影を持ち主様へお願いした時、実現してここでできる事がとにかく嬉しくて、不思議な気持ちでいっぱいになった。誰も居ない空虚な姿をずっと見てきたので、これまで想像しなかった風景がそこに映った時、なんだか感慨深くなったのだ。家やお庭は、やっぱりそこに人が居てこそ、良い風景となるのだなぁと、改めて思ったりしたのだった。

古く波打った縁側の窓が大きく、記念写真は自然光だけで充分綺麗に撮影ができます。スタジオというよりは、「お部屋」と言った方がしっくりくるのだけど、使い方は今後色々と試行錯誤できそう。早速、今月末に七五三の撮影で来てくださる方がいて、もっとしっかり掃除をしようと思う。

価格は現状¥38,000(税込)にて。(額装と全データお渡し)七五三やお宮参り後に立ち寄って頂いたり、もちろん普段着での家族写真もとても良い。住所は非公開なので、ご依頼のお客様のみお伝えします。場所は四日市市内で、近鉄四日市駅から車で約20分ほどの距離です。お気軽にお問い合わせください。本当に、いいところですよ。


コンセプト

先日友人に会って、今後一緒に活動する仕事の打ち合わせだった。異業種の組み合わせとあってか、ゼロからイチに作り上げる作業はとても困難だけど、誰も見たことがない取り組みというのは、やっぱり楽しい。新しく何かを始める時は、自分が日頃抱いている思想とかコンセプトが、とても大切になってくる。そもそも、自分は何を伝えたくて、日々活動しているんだろう…と、たまには真面目な話を誰かとしたくなるものだ。頑張っている人と会って話をすることで、自分が進んでいる道を今一度、立ち返ることができる。ちなみに月乃写真室のコンセプトは、〝今日という一日の尊さ、幸せに気づく〟です。写真には、そんな力がある。また、このコンセプトがあれば、写真だけに留まらず、どんな物事にも置き換えることができたりする。これに共感してくれる人と一緒に仕事がしたいなぁと、日々思っている。

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