おうちでの成長

今日はメリーゴーランドで二回目の撮影イベントだった。あいにくの雨ではあったけど、またたくさんの方に喜んで頂けて、手応えを感じた日だった。なんでも、満員になった後からの問い合わせが意外と多いようで、お断りするのはなんとも心苦しいけど、素直に嬉しい。終えた後、別件でお仕事での撮影の依頼をくれた方もいた。そういうのは本当にありがたい。日々コツコツである。

イベントがひと段落した頃、〝旦那さんの家事〟について、私と、スタッフのシノさんとミワコさんとで話しが盛り上がっていた。我が家は妻が厳しいということもあり、私が動いていないとすぐに怒られるので、家事をすること自体は身体に染み付いている。最低でも皿洗い、洗濯は毎日気が付けば必ずやっている。さすがに小さい子どもが二人いると、妻一人では家が円滑に回っていかない。旦那さんがそこまで家事をすること自体が珍しいようで「とても凄い!」と、メリーの皆んなが褒めてくれる。あぁ、私はいつの間にか、妻に成長させられたのだなぁ…と、改めて解釈したのだった。

と、〝夫の家事の重要性〟については、産後クライシス(著・内田明香)に全て明白に書かれていると、本気で思っている。次女出産のタイミングで読んだのだけど、本当に勉強になり、背筋を正された本。すぐ誰かに勧めたくなって、インスタグラムでこの本について少し紹介をしたら、父になったばかりの名古屋の友人が、それを見て買ってくれたと聞いた時は嬉しかった。世の中のお父さんたちに、もっと広まってほしいなぁと、願う。



月乃写真室のスタジオ

スタジオ。というと厚かましいけど、先日ウェディング撮影した平家を、今後も使用させて頂けることになった。妻の実家から徒歩数分の場所にある、大正時代から変わらない姿で残り続ける、風情ある建物。もうずっと空き家になっていて、だけど庭園はわざと開放していたこともあり、娘と散歩がてら何度か遊びに来ていた。流れる空気感と緑の豊かな庭園、そこから見下ろすように、抜けて広がる田園風景が本当に好きで、いつかここで何かできたら…と、勝手に想いを抱いていた場所だった。春の桜が満開の季節なんて、もう最高である。庭園の辺り一面が、ピンク色に染まる。

前回のウェディング撮影を持ち主様へお願いした時、実現してここでできる事がとにかく嬉しくて、不思議な気持ちでいっぱいになった。誰も居ない空虚な姿をずっと見てきたので、これまで想像しなかった風景がそこに映った時、なんだか感慨深くなったのだ。家やお庭は、やっぱりそこに人が居てこそ、良い風景となるのだなぁと、改めて思ったりしたのだった。

古く波打った縁側の窓が大きく、記念写真は自然光だけで充分綺麗に撮影ができます。スタジオというよりは、「お部屋」と言った方がしっくりくるのだけど、使い方は今後色々と試行錯誤できそう。早速、今月末に七五三の撮影で来てくださる方がいて、もっとしっかり掃除をしようと思う。

価格は現状¥38,000(税込)にて。(額装と全データお渡し)七五三やお宮参り後に立ち寄って頂いたり、もちろん普段着での家族写真もとても良い。住所は非公開なので、ご依頼のお客様のみお伝えします。場所は四日市市内で、近鉄四日市駅から車で約20分ほどの距離です。お気軽にお問い合わせください。本当に、いいところですよ。


コンセプト

先日友人に会って、今後一緒に活動する仕事の打ち合わせだった。異業種の組み合わせとあってか、ゼロからイチに作り上げる作業はとても困難だけど、誰も見たことがない取り組みというのは、やっぱり楽しい。新しく何かを始める時は、自分が日頃抱いている思想とかコンセプトが、とても大切になってくる。そもそも、自分は何を伝えたくて、日々活動しているんだろう…と、たまには真面目な話を誰かとしたくなるものだ。頑張っている人と会って話をすることで、自分が進んでいる道を今一度、立ち返ることができる。ちなみに月乃写真室のコンセプトは、〝今日という一日の尊さ、幸せに気づく〟です。写真には、そんな力がある。また、このコンセプトがあれば、写真だけに留まらず、どんな物事にも置き換えることができたりする。これに共感してくれる人と一緒に仕事がしたいなぁと、日々思っている。


単価の正解ってなんだろう?

5月9日。今日は展示イベントでの、もう一つのお楽しみでもあった撮影会。せっかく本屋さんでやる撮影会だったら、「本と一緒に写るのはどうやろか?」という、メリーゴーランドさんからの提案だった。二つ返事で、「それいい!」と言ったのが一年前になる。予約は少し時間がかかったものの、嬉しいことに満席となった。そして当日である今日、来てくれたお客さんには、なんだかとっても喜んでもらえた気がする。本と写ることなんて滅多にないし、実際、その発想というか、本と写真を撮るなんてこと自体、普通は思い付かない。本屋さんとしては自然な発想かもしれないけど、今までありそうで無かったなぁと、メリーさんにはつい頭が下がる。

記念撮影は、イベントのコンテンツとしてこれまで何度か行っているけど、毎度、単価設定でけっこう頭を悩ませたりしている。今回もフライヤー校正のぎりぎりのタイミングまで考えた。でも、初めからある程度自分の中で答えは出ていて、それは〝イベントとして気持ち悪く感じない価格か?〟みたいな、至って抽象的な裏付けである。小さな町の子どもの本屋さんで、単価1万円を越えるフライヤーの打ち出しというは、なんだか気が引けてしまうし、そこまで大掛かりな撮影セットを組む訳でもない。あくまで、いつもの店内の変わらない風景の中で撮るもの。なので、数字が前のめりする印象は、少しでも与えたくないのである。あとは、その方がスタッフさんも接客で勧めやすい。とてもシンプルな事なのだけど、色々と日々の仕事に追われたり忙しくなってくると、重要な判断が、なにも裏付け無しで進行してしまったりして、結果的に落とし穴へ落ちてしまうケースは結構多い。こういった組み立てをする時は、なるべく何度も何度も、一歩下がって引いてを繰り返し、全体を見つめ直す。

イベントではなく、普段からの記念撮影という仕事の単価設定は、周りでも悩む人は実際に多い。もちろん、高めに頂く事に越した事はないのだけど、やっぱりプライスレスなものでもあるので、安かったらいい、高ければいい。という正解はどこにも無い。SNSが普及しきっている今、撮影する人は星の数ほどいて、一回で五万円で撮る人もいれば、千円で撮る人だっている。僕はどちらも、その価格に〝きちんと自分を納得させる裏付け〟があって、結果目の前の人が喜んでくれたら、それでいいと思っている。百円のお寿司があれば、一貫千円するお寿司だってある。どちらも、お客さんに喜んでもらう。という本質の部分だけいえば、両者大きな変わりはない。

僕の場合は、五年、十年先も活動が続けられて、家族三人を養えること。その裏付けを盛り込もうと思うと、決して安売りはできない。という単価設定になる。二児のパパ、頑張らないといけない。



かぞく、はれのひ

私たちが、家族のように慕っている夫婦のウェディング撮影。

笑顔が絶えず、ずっと和やかな空気が流れていました。

無事に実現できて、本当に良かった。ありがとう。

WEDDING

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