八月。

八月。休日の湯の山はこの季節になると川遊びをする子どもで賑わうけど、平日は岩を叩きつける川の音と鳴り続くセミの声だけがずっと耳を走り続ける。日影がまた涼しくて、心地いい。



梅雨明け

散歩が夕方にしかできなくなってしまうほど、三重県もすっかり真夏日となった。正直、この季節は仕事でない限り、日中の外での写真がどうしても減ってしまう。その代わり、夕陽を眺めながら歩く散歩は格別だし、陽の強さとオレンジの光の柔らかさが重なって、この季節ならではの空気感がある。義母が作ったトマトも、大っきくて美味しかった。季節の味。


不思議な夏

昨日ワクチンを打った。腕が少々腫れていて、今日は一日中身体が思うように動かなかった。一気に気温が上がった事もあって、夏バテもあるのかもしれないけど。いずれにしても、二回目の接種が少し不安である。

今年こそは平和な夏を…だなんて少し期待をしてしまっていたけど、どうもそうはいかないようで、一日でも早く世の中が通常運転できるようにと思い、ワクチンを打ってきた。

世の中は今、波乱の真っ只中にある。うまく言語化するのは難しいけど、自分なりに思う事も当然あるし、今夏は、少なくとも自分の世代が生きている限りはずっと語られる、色んな意味で歴史的な夏になるのだろう。

扇風機の風に揺られながら、気持ち良さそうに昼寝をしている義理の父。平和な夏は、きっとそばにあると願う。


45周年

写真展と妻の洋服のイベントでお世話になったメリーゴーランドが、七月七日で45周年を迎えた。昨日はその周年祭であるオーナー増田さんによる単独講演会へ行ってきた。とても刺激を貰った一日だった。

僕は本に関しては人並み程度だし、正直そこまで読書通でもない。でも、増田さんが話したり書いたりする事は、本の話だけに留まらなくて、本当に勉強になる。言われなければ、通り過ぎていた景色や言葉がこんなにもたくさんあるのだと、気付きの連続というか、この作品にそんな事を感じていたんだ…。なんて、いつも驚きの連続だらけ。伝えようとする事を、止めない。本と出会う事、本が自分を導いてくれることを、本質的に伝えようとしてくれる。それほど、放つ言葉に重みがあったし、まだまだ知らない世界にとってもワクワクした。子どもたちともっと遊びたくなったし、本をもっと読もうと思えた。

いちばん、話しのなかで印象的だったのは、少林寺に入る少年が書いた文章だった。僕は彼のことを少しだけ知っていたから、ちょっとウルっときてしまった。講演会の締めくくりはスタッフのカヨさんからの挨拶で、これがまた感動した。メリーゴーランドは、増田さんのパワーだけではなく、たくさんの素晴らしいスタッフたちに支えられているのだなぁと、改めてこのお店が好きになった。

Using Format