いつも誰かに影響を受けている
May 7, 20215月7日。今日も雨が降った。とにかく最近雨が多くて、雨が降ると展示が少し暗くなってしまうのが残念だったから、昨日スタッフのみわこさんと照明を少し増やして角度も変えてみた。これが結構いい感じになって、気になったら即行動&改善する大切さを改めて感じている。日々、経験と勉強です。実は全部で151枚の写真を展示していて、会場の面積に対しての写真量だけでいえば、もしかしたら今やっている全国の写真展で一番なのでは…。と、根拠の無い事をみわこさんに話して、ひとりニタニタしたりしています。(本当に根拠はありません)
今回の展示で嬉しいのが、三重県で活躍されている同業の方がたくさん見に来て頂いているということ。嬉しい気持ちもあるし、正直少しドキっともする。でも回り回って、やっぱり嬉しい。わざわざ来てくれるという事は、そこに何かを感じて、見てみたい。って、思ってくれたという事だから。
話しをしていると、皆んなどこかで下積みの経験や、先生や師匠と呼ぶような方に教えてもらった事がある。という背景を持っていたりします。ずっと一人でやってきている自分にとっては、それがとても新鮮に映ったりして、〝写真を仕事にするまで〟の過程や道のりが人それぞれ違って面白い。自分ももっと早く、それこそ20代半ばの頃にこの職業に出会っていたら…、今の景色はまた変わっていたのかなぁとか、つまらない事を考えたりしてしまいます。周りには写真とカメラを教えてくれる人、話しをできる人がいなかったので、とにかくインターネットを使って気になる写真家の作品をたくさん見て、実際に模写して撮ってみたりしていました。編集ソフトを触り始めた頃は、画面の横に参考写真である色見本を置いて、真似して色編集をたくさんしてみたり。とにかく、会った事もない憧れの人の作品を真似してみる。それをたくさんやり続けて、ようやく自分の好みや輪郭、みたいな物が少しずつ出るようになってきて、今振り返れば、多分そのタイミングくらいでお仕事を少しずつ頂けるようになったように感じています。自分にとって「真似る」は、「学ぶ」のスタートなのです。今でも、毎日のように誰かに影響を受けているし、いいと思った作品、言葉も、すぐに自分の血肉にして、また明日も頑張ろうと思えるのです。展示の在廊をしていると、有難いことに、そんな出会いがいつも溢れていて、時間さえあれば在廊がしたいです。
明日は誰が来てくれるのだろう。メリーゴーランドで、たくさん話しましょう。5月24日までです。